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ライフ

和田秀樹氏が語る“60歳からの人間関係”の極意 親子の同居はやめて、親戚とも徐々に距離を置く…「大切なのは孤独になることを恐れないこと」

“つかず離れず”の距離感を保つことが円満な夫婦関係を保つ秘訣

 大切なのは、孤独になることを恐れないことです。歳を重ねれば自ずと人との別れが増えて自然と孤独になっていくものです。それなら趣味などを追求して孤独と上手に付き合うことを考えれば人生は深みを増します。

 気をつけたいのは老後の人生をともに歩む配偶者との関係です。定年後に家で一緒に過ごす時間が長くなり、夫が妻に過剰に依存すると妻の鬱憤が爆発してうつ病になったり、突然、熟年離婚を告げられることになりかねません。

 妻が家にいるなら夫は外出するなど、物理的に一緒にいる時間を減らすことが重要です。ただし、相手に何も期待しない反面、いざという時は親身に相談できる間柄でいたい。“つかず離れず”の距離感を保つことが円満な夫婦関係を保つ秘訣です。

 とはいえ夫婦の会話がなくなっていたり、関係がギスギスしているのであれば、別の人と一緒になることを考えてもいい。いくつになっても異性への関心は持ち続けたいものです。日本人は性的な欲求をタブー視しがちですが、性欲によるホルモンの分泌は脳を刺激して意欲やモチベーションの上昇をもたらすことが分かっています。シニアの婚活や出会いの場は増えています。夫婦関係が行き詰まっているなら、新たなパートナー探しを始めることも一つの手でしょう。

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※週刊ポスト2025年2月28日・3月7日号

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