2025年の人口ピラミッド。丙午生まれ(今年59歳)の部分が大きく凹んでいる(国立社会保障・人口問題研究所ホームページより)
わざわざ丙午に生まなくてもと悩む女性
東京都八王子市に住むMさん(30代/女性)は、「一応迷っている」と明かす。
「すでに子供が2人いますが、どうしても女の子が欲しい。けれども来年は……という気持ちはあります。迷信だと分かっていますし、くだらないとも思いますが、将来、『何で丙午の年に生んだの?』なんて言われたら“と考えると、迷いはあります」
もはや迷信を信じる人などわずかかと思いきや、SNSを見ると、
「やっぱり避けた方がいいのかな?」
「丙午とか考えたら今年のうちにとかも思うけど」
「私は気にしないけど義母がうるさそう」
など、Mさんと同様に悩むコメントが散見される。
競争社会では「むしろチャンス」という考えも
一般的な妊娠期間(40週)を考えると、丙午生まれになるかどうかの分水嶺となる、おおまかな“Xデー”は3月中旬。むしろそれ以降を狙うというのは都内に住むHさん(40代/男性)だ。
「競争相手が少なければ、受験でも就活でも絶対有利じゃないですか。小学校や中学校は子供の数が少ないほうが教師の目が行き届きます。2026年の4月に生まれるように計画しています」
ちなみに、自身が「丙午でラッキーだった」と語るのは神奈川県に住むFさん(50代/女性)だ。
「受験の時、先輩や後輩より明らかにラクでした。自分だけでなく周囲を含め、丙午をネタにすることはあっても、人生がネガティブな方向に進んだ話なんて聞いたこともありません」
たかが迷信、されど迷信だが、来年の出生数はどうなるか。