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「食器は買うものではない?」キャンペーンでもらえる“おまけ食器”愛用者たちの価値観 「貧乏くさい」と言われてショック!それでも使い続ける理由

キャンペーンの“おまけ食器”が愛されるのには理由がある(写真:イメージマート)

キャンペーンの“おまけ食器”が愛されるのには理由がある(写真:イメージマート)

 山崎製パンが開催している毎年恒例の「春のパンまつり」が、今年も始まっている(実施期間は2月1日~4月30日。北海道地区は3月1日~5月31日)。1981年にスタートした「春のパンまつり」は、山崎製パンの対象商品を購入してシールを集めると、強化ガラス製の「白いお皿」がもらえるというキャンペーンだ。SNSではこの白い皿の丈夫さが話題になることも多い。

 実際に「春のパンまつり」でもらったお皿を使っている会社員・Aさん(40代女性/東京都)は、「丈夫なうえに白くてシンプルなので、使い勝手がいい」とその魅力を語るが、「春のパンまつり」に限らず、さまざまなキャンペーンでもらえる“おまけ食器”の愛用者は多い。

おまけ食器を「貧乏くさい」と言われたけど…

Bさんが使っているというおまけ食器。サイズもデザインもさまざまだ

Bさんが使っているというおまけ食器。サイズもデザインもさまざまだ

 神奈川県の会社員・Bさん(30代女性)は一人暮らし時代、「食器を買ったことはなかった」という。すべて“おまけ食器”でまかなっていたのだ。

「お金がなかったので、パンやドリンクを買って、シールを集めたらもらえるような食器をコツコツ集めました。どの食器も結構丈夫で、長く使っています。おまけ食器に慣れると、もはや食器を買うという発想がなくなります」

 そんなBさんは現在、結婚して夫と二人暮らし。夫と交際しているときに言われた言葉が新鮮だったと明かす。

「ある日、私の家に来た夫が、おまけ食器で食事をする私に『貧乏くさくない?』って引き気味だったんです。悪気がある感じではありませんでしたが、食器って人によって考え方がめちゃくちゃ変わるんだなと思いました」(Bさん)

 そもそもBさんの親は、食器にこだわりをもつタイプではなかったのだという。Bさんが振り返る。

「親がよく、近所で引っ越しをする人とか引き出物の余りとかで食器をもらう人だったんですよ。それで、家族もバラバラの食器が当たり前。器として機能すればよくて、特にデザインやセットにすることにこだわるタイプでもぜんぜんなかったんですよね。でも、夫の実家は食器にこだわるお宅だったみたいで……。それに慣れていた夫からしたら、例えば2人でご飯を食べる時に、それぞれが違うお皿を使うようなスタイルは違和感があったみたいです」(Bさん)

 そんなBさんは、「『貧乏くさい』は心外でしたが、元々お金がないことから始まって集めたものなので、言い返せなかった」と笑う。ちなみに、今ではキャンペーンがあると夫を巻き込み、複数枚のおまけ食器を手に入れるべく頑張ることもあるのだとか。

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