結局使いやすい“おまけ食器”に回帰
こだわりの食器を買ったはいいけど、結局日常使いは“おまけ食器”に落ち着いたというのは、美容師のCさん(20代女性/東京都)だ。
「ずっとカフェチェーンの福袋に入っていたプレートや、コンビニのおまけでもらったマグカップなどで大体の食事を済ませていましたが、同じブランドで食器を揃えるのが夢だったんです。そこで昨年奮発して、一式買い揃えました。食器棚に真っ白な食器を並べるときれいだし、食事もちょっとおいしそうに見える。でも、洗っているときに割れたりしないかとか、不安になってしまうことが増えて……(苦笑)」
細心の注意を払いながら扱う生活に疲れたCさんは、せっかく揃えた食器を使う機会が次第に減っていった。
「結局、おまけ食器に戻りました(笑)。多少欠けてもいいやくらいの勢いで雑に扱うけど、これが全然欠けないんですよね。食器は本来の機能を果たし、使えればなんでもいいんだなと」
食器がキャンペーンのおまけとして長く愛されるのには、それだけの理由があるということ。おまけ食器は今日も全国各地の食卓で大活躍していることだろう。