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《日産はどこに買収されるのか》報じられた「テスラの出資計画」 菅義偉・元首相の名前も浮上し、永田町界隈では「政治銘柄になった」の声も

現在の日産自動車を取り巻く構図

現在の日産自動車を取り巻く構図

 この頃から永田町界隈では「日産は“政治銘柄”になった」との声も出始めたほか、「マスク氏が近く来日するのではないか」との噂まで流れている。こうした日産とテスラの関係性が報じられたのには理由がある。

 2月13日、ホンダと日産が昨年12月23日に発表した経営統合交渉の破談を正式に決めた。それによって水面下で動いていた話が次の展開の読み筋として浮上しているのだ。

 日産の内田誠社長は2月13日の記者会見で「日産の企業価値を大幅に高めることが可能な戦略的パートナーシップの機会を追求する」と説明、新たな提携先を求める方針を明らかにしている。

 ただ、日産元幹部はこう明かした。

「テスラと組めば、日産は完全に下請けとして利用され、日産ブランドすら消滅するリスクがある。日産にとっては筋のいい話ではないだろう」

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 関連記事《【インサイドレポート】誰が日産を買収するのか テスラ、鴻海、ホンダ…元首相の名前まで報じられ“政治銘柄”となった「現在の日産を取り巻く構図」》では、現在の日産を取り巻く動向について、井上久男氏のレポートを全文公開している。

【プロフィール】
井上久男(いのうえ・ひさお)/ジャーナリスト。1964年生まれ。大手電機メーカー勤務を経て、朝日新聞社に入社。経済部記者として自動車や電機産業を担当。2004年に独立、フリージャーナリストに。主な著書に『日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年』などがある

※週刊ポスト2025年3月14日号

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