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ビジネス
中国人カップル「コメ転売の現場」直撃

【コメ転売の現場】中国人向けSNSを通じて“転売ヤー”に接触 中国人カップルは「どこから来た?」と質問、「同胞を助けるためにやっている」と語る飲食店主も

新潟で中国人転売ヤーと接触した駐車場

新潟で中国人転売ヤーと接触した駐車場

 米の価格高騰が止まらない。政府は備蓄米の放出を発表したが、この事態に乗じて急増しているのが“転売ヤー”だ。とりわけ中国人向けSNSで日本の米の転売をめぐるやり取りが活発で、〈本日新潟コシヒカリ15袋入荷。飲食店歓迎〉〈千葉の米わずかに入荷。東京付近配送可能〉などの中国語の投稿が連日のようにアップされている。彼らは何者で、いかにして“商品”を仕入れ、どのように売っているのか──。実態に迫った。【前後編の後編】

受け渡し場所に指定されたのは新潟県内のスーパーの立体駐車場

 実際に中国人向けSNSを通じて、転売ヤーに接触を試みた。

 事前の中国語のやり取りで「新潟まで取りに来る場合は玄米30 kgで1万7000円。都内まで送る場合は送料込みで2万円」と提示された。5kgだと約2800円。今の店頭価格よりは割安だ。

 受け渡し場所として指定された、新潟県内のスーパーの立体駐車場を訪れた。

 転売ヤーは男女2人のペアで、いずれも30代半ばに見える。メディアで米の転売が連日取り上げられているからか、挨拶後に「来るのに何時間かかった? どこから来た? どうしてわざわざ車で取りに来た?」と質問してきたが、一通りのやり取りが終わると女性が状況をこう説明した。

「米は毎日知り合いの農家から買い付けている。購入者は中国人か中華料理のお店が多い。うちが扱うのは新潟産コシヒカリだけ。午前中でその日の分は売り切れる」

 さらに質問しようとしたところ2人ははやばやと車に乗り込み去っていった。

 このアカウントには米のほか、カードゲームやゲーム機本体を販売する投稿もあった。

次のページ:あくまで「同胞を助けるために」というスタンス
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