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投資
現役プロ囲碁棋士にして億り人

【元手300万円から6年で億り人に】現役プロ囲碁棋士の竹清勇五段が明かす「対局と投資」の両立 一時は棋士引退も考えたが「投資に真剣に取り組むようになって大きな学びも」

囲碁が株式投資に役立ったポイントとは(写真はイメージ)

囲碁が株式投資に役立ったポイントとは(写真はイメージ)

 新NISAで投資ブームが到来しているが、日々の仕事の合間に株価のチェックをするといった「本業と投資との両立」に苦労している人も多いのではないだろうか。そうしたなか、現役のプロの囲碁棋士として活躍しながら「億り人」となったのが、竹清勇五段(45)だ。いかにして本業と投資の双方で良好なパフォーマンスを実現しているのか――。竹清五段に、その秘訣を明かしてもらった。

 竹清五段は、「投資を実践するうえで、囲碁で培った“大局観”が役立っています」と語る。

「囲碁はほかのボードゲームと比べても盤面が広く、コンピュータでも解析困難な点が特徴で、AI(人工知能)がようやくプロを超えるようなレベルになったのは2016年頃からです。そのため常に盤面全体を広く見極める大局観が重要なゲームです。一方、株でリターンを得るために最も大事なのも、経済全体を見てどのセクター(業種)がこれから恩恵を受けるのかを俯瞰する力です。投資は、決算情報など細かな数字の分析が重要だと思っている方が多いかもしれませんが、大きなリターンを上げている個人投資家の共通点を探してみると、盛り上がるセクターを見極める大局観に優れている人が多い印象です」(以下、「」内は竹清五段)

株式投資中心の生活スケジュールで、囲碁の対局にも良い変化

 竹清五段は2010年に元手300万円で投資を始めて、わずか6年で資産1億円超となった。現在も資産は増え続けているという。現役のプロ棋士として活躍しながら、投資で億の資産の築くのは容易ではないはずだが、いかにして両立しているのか。

「投資は毎日朝の寄り付きから正確な判断が要求されます。そのため朝起きてから国内の株式市場が開いている間はもちろん、場が引けたあとの決算資料などを読む時までベストコンディションで集中して向き合う必要があります。常にベストな判断ができるように食事や運動、睡眠など自己管理を徹底しています。

 そうした生活を続けたおかげで、45歳になった今でも体力や集中力が驚くほど向上しています。若い棋士やAIの台頭で真剣に引退も考えていたのですが、むしろ昔よりも対局の内容は良くなった気がしています。プロとしての自己管理の重要性がようやく理解できました。投資を真剣に取り組んだ事による大きな学びです」

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