直近の決算で大幅な業績成長となった日本マクドナルドHD(時事通信フォト)
食料品価格の高騰が続く中コスト上昇という逆風を受けつつも、大手外食企業では業績が堅調に推移している。一方で、相場的には価格高騰の影響が懸念され、外食セクターの株価は全体的に軟調となっている。その中で、好決算を出し、注目すべき企業はどのようなものか。個人投資家、経済アナリストの古賀真人氏が解説する。
業績好調でも全般的に株価が軟調な外食セクター
食料品価格の高騰が続く中、外食産業はコスト上昇の影響を受けつつも、大手外食企業では業績が堅調に推移している。
2月26日の日経新聞には「外食19社の営業益、9割がコロナ前超え 食材高を吸収」という見出しの記事が出ており、外食大手19社中18社が、2024年10~12月期(一部企業は同9~11月期)の営業利益が、コロナ禍前を上回ったと報じている。
その一方で、最近の外食セクターの株価は全般的に軟調だ。食料品価格の高騰は利益を圧迫することから、投資家心理を弱気にさせることが原因だろう。
とはいえ、業績の裏付けがある企業は、株価が一時的に低迷したとしても、今後の成長が期待でき、投資の好機となる可能性がある。
今回は、日本マクドナルドホールディングス(2702)、すかいらーくホールディングス(3197)、サガミホールディングス(9900)の3社について、特に原材料価格高騰に対する対応に注目し、投資妙味を探っていきたい。