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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

かつて新卒で入社した会社を4年で辞めた50代男性が力説する“会社を辞めてもなんとかなる”の極意 大切なのは「自分の実力」ではなく「良好な人間関係」と心得よう

筆者が会社を辞めた直後に住んでいた家賃3万円のボロアパート

筆者が会社を辞めた直後に住んでいた家賃3万円のボロアパート

人生を切り開くのは実力ではなく「良好な人間関係」

 何の実績も残せぬまま4年で広告会社を辞めた後、無職になったのですが、あまりにもヒマそうでお金にも困窮していそうな私を慮り、会社員時代に飲み会で知り合った新聞社の社員が関連会社の電話番のバイトを紹介してくれました。当時、家賃3万円のボロアパートに住んでいたのですが、このバイトのお陰で家賃と光熱費を払うことができました。

 その後、大学時代の友人で出版社に勤めていた友人が仕事を紹介してくれました。以来、24年間、モノカキとしての人生を歩んでいます。ただしこれは「実力」というたいそうなものというよりは、出会った人と良好な関係を作ってきたことが功を奏したな、としみじみ思います。50歳を過ぎた今、結局「感じよく人付き合いをする」のが身を助けるという結論です。

 若い人は「自分の実力がその後の人生を切り拓く」と考えるかもしれませんが、実際のところ人生を切り拓いてくれるのは「良好な人間関係」だと強調したい。それさえ心掛けておけば、人生なんとかなるもんです。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は倉田真由美氏との共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』(大洋図書)。

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