アクティブ型にも目を向けてほしい
藤野氏はより安全な資産形成を目指すためには、インデックス投資を継続しつつ、「オルカン一択」ではない方法を推奨する。
「独自に運用する『アクティブ投資』にも目を向けてほしい。ここ数年はインデックスの多くを占めるマグ7の株価が絶好調だったため、アクティブ型のパフォーマンスは見劣りしてきました。
ただ、この先、大型株が振るわなくなれば、指数に縛られず中小型株まで幅広く分散しているアクティブ型の良さが出てくる場面があると思います。
インデックス投資をベースにしつつ、余剰資金の範囲内でアクティブ投資に振り向けておくと、よりリスクを分散させることにつながるのではないでしょうか」
日経平均株価やS&P500といったインデックスの値動きを上回る個別銘柄はいくつもある。それらの銘柄を独自の視点で組み入れたアクティブ型投信への投資はもちろん、そうした視点を持った個別銘柄選びも選択肢になり得る。
藤野氏は具体的にどういったテーマやセクターに注目しているのか。マネーポストWEBの関連記事《【藤野英人氏が「ひふみ投信」組み入れの注目10銘柄を解説】大きなテーマは「ジャパンバリュー」エンタメや食などの分野に期待、独自IPを持つ企業にも注目》では、藤野氏が運用責任者を務める「ひふみ投信」の組み入れ上位銘柄をもとに解説している。
※週刊ポスト2025年3月21日号