ルビオ国務長官(Getty Images)
かつてないほどに先行き不透明な時代が到来したという認識が重要だ。
「非常に難しいのはトランプ氏の動きが刻々と変わること。マスク氏が何かのきっかけでホワイトハウスを追われることも考えられるし、世界経済に大きな悪影響を及ぼす『関税』にしてもあくまで“ディール”の道具という面もある。米国に有利な条件を引き出せたら、政策を180度ひっくり返すこともある。つまり、一度沈んだ株価が反騰する展開もあり得るということです」(中岡氏)
その前提に立てば、「トランプ大暴落」を怖がって慌てて株などを手放すことも、損失を確定するだけの行為になりかねず、避ける必要がある。備え方を誤れば、日本人も混乱のなかで資産を大きく失うリスクがあるのだ。
■前編記事《【崩れ始めたトランプ政権内のパワーバランス】イーロン・マスク氏の影響力が強まり、“MAGA派”との間の亀裂はさらに深まるか その先に危惧されるマスク氏主導の“粛清”と世界経済の混乱》を読む
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※週刊ポスト2025年3月28日・4月4日号