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キャリア
土俵に埋まるカネ

大相撲「新弟子激減」は“他のスポーツより稼げない問題”も影響か 横綱も年収1億~2億円…大谷翔平はもとより、サッカー・三苫薫、ゴルフ・松山英樹を大きく下回る水準

力士の収入は、他のスポーツと比べて魅力が減じるということなのか(左から豊昇龍、大谷)

力士の収入は、他のスポーツと比べて魅力が減じるということなのか(左から豊昇龍、大谷)

 卒業時期と重なる大相撲春場所は「就職場所」と呼ばれ、年6場所で最も新弟子検査の受験者が多い。ところが、今年の受験者数は義務教育修了が受検の条件に定着した1973年以降で3番目に少ない34人だった。本場所の館内は満員が続き、令和の大相撲ブームの様相を呈しているが、それが力士になる若者を増やす結果にはつながっていない現状がある。

 昨年はチケット完売の「札止め」が、年6場所の全90日間続いた。若貴の活躍で空前の相撲ブームとされた1996年以来、28年ぶりのことである。相撲人気は若貴ブームの再来の様相を呈しているが、春場所の新弟子検査の受検者数は貴花田(後の横綱・貴乃花)が幕内初優勝した1992年の160人には遠く及ばなかった。相撲担当記者が言う。

「40人を上回ったのは2020年が最後。その後は35人(2021年)、37人(2022年)、33人(2023年)、27人(2024年)と減少傾向が続いている。今年は相撲ブームの再来で期待されたが、昨年より7人増えただけ。もちろん少子化の影響もあるが、若者に魅力がないスポーツになってしまったのが大きいのだろう」

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