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ビジネス

「日本語がなかなか表示されない!」駅や電車内の電光掲示板の“多言語表示”にストレスを感じる人たち 一方で鉄道関係者が「外国人利用客以外にもメリットがある」と指摘するワケ

中国語なら漢字だからまだわかる?(イメージ)

中国語なら漢字だからまだわかる?(イメージ)

外国人への対応時間が大幅に軽減される

 日本人にはちょっとした我慢を強いるケースもある多言語表示だが、鉄道会社職員・Cさんは「一周回って、日本人のお客様にもメリットがある」という見方を示す。

「訪日外国人の方は、日本語が読解できなかったり、話せなかったりという人が多い。たとえば窓口で外国人のお客様から行き先や駅名を確認されると、一旦そのケアにかかりっきりになってしまう。先輩職員から聞いた話では、多言語表示がされていなかった時代は、繁忙期には外国人旅行者の対応に一日中追われたこともあったとか。

 今は訪日外国人の数が爆発的に増えていますが、その案内のためだけに人を増やすのは現実的ではない。ある程度多言語表示がされていることで、外国から来たお客様にとってはそれがヒントになり、その先の行動を自力で調べるのもかなりスムーズになるんです。

 つまり駅員の外国人対応時間が大幅に軽減されるので、結果的に他の日本人のお客様の誘導もスムーズにできる。ただたしかに、ループの間、日本語表示が見えなくなってしまうことについては、工夫の余地はあるのかなとは思います」(Cさん)

 日本の鉄道の多言語表示のあり方が今後どう変わっていくのか、注目したい。

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