いまから始める「PayPay」入門
これまで現金やカードで問題なく過ごしてきた人にとって、改めて「スマホ決済」を始めるのは億劫に感じるだろう。『世界一簡単! 70歳からのスマホの使いこなし術』の著者でスマホ活用アドバイザーの増田由紀氏(パソコムプラザ代表)はこんな相談を受けるという。
「スマホを財布代わりにすると聞くと、皆さん『落としたらどうするの?』と心配されます。でも、スマホはロックがかかっているので中身はそう簡単に覗けませんから、財布を落とすリスクに比べれば安全と言えます。情報流出などへの懸念から、『銀行口座と紐付けるのが不安』という人も多い。そうした人には、コンビニのレジやATMを利用した『現金チャージ』をおすすめしています。
レジの店員さんに聞いて、現金を入れれば誰でもチャージできます。まずは1000円分をチャージして実際に使ってみると、小銭いらずの支払いの便利さを実感できるはずです。そうやって慣れてくれば、店頭でのチャージが面倒になって、銀行口座の紐付けに心理的抵抗もなくなります」
そうした「便利さ」に加えて「お得」な点もまた魅力だ。物価高に苦しむ昨今、これまで現金で済ませていた日常の支払いをスマホ決済に変えれば、「ポイント」が付与されるからだ。
現在、スマホ決済に利用できる電子マネーの「アプリ」は大きく分けて4種類に分けられる。
PayPayや楽天ペイ、ゆうちょPayなどQRコードなどを用いる「コード決済系」、Suicaに代表される「交通系」、nanaco(セブン&アイ)やWAON(イオン)などの「流通系」、iDやクイックペイなどクレジットカードに付帯する「クレカ系」がある。
PayPayの使い方(支払い方法の登録)
PayPayの使い方(「チャージ」の方法)
どれも利用方法は似ているが、今回はコード決済で最も普及している「PayPay」の利用方法を参考に見ていく。別掲図はPayPayアプリをスマホに入れた後の登録手順だ。