スパイスを調合するのも手作りカレーの楽しみ
自信がついたら別の風味のスパイスカレーに挑戦を
私の場合、毎年秋にイノシシの肉を手に入れるため、イノシシ+ジャガイモ+ナス+キノコといった日本風スパイスカレーも作ります。市販のルーよりもあっさりとした、しかし各段にスパイシーなカレーになります。これを日本米・タイ米・バスマティライス(インドやパキスタンの長粒米)、ナンのいずれかで食べます。
そして、前記の基本のスパイスでカレーを作るのに自信がついたら、ディル、フェンネル、ミントの葉なども入れてまた別の風味のスパイスカレーを試してみてください。これでも不安な方や、「ココのスパイスを1袋ずつ買って使い切れるだろうか……」と心配になる方は、ギャバンやアショカのスパイスカレーセットを試してもいいかもしれません。
いずれも小袋にスパイス名が記されています。レシピも添付されており、その通りに作れば失敗しません。アショカのセットにはクミン、ターメリック、ガラムマサラ、コリアンダー、カイエンペッパー入り。ギャバンのセットは以下の20種類のスパイスが入っています。
〈ターメリック/クミン/コリアンダー/みかんの皮/フェネグリーク/シナモン/カイエンペッパー/ガーリックグラニュー/ジンジャー/ディル/オールスパイス/カルダモン/クローブス/スターアニス/セイジ/タイム/ナツメグ/ブラックペッパー/米リーブス〉
これだけ見るとげんなりしてしまうかもしれませんが、説明書にはこれらをすべてボウルに入れて混ぜるべし、と書いてあります。細かくグラムを量ったりする必要はありません。むしろ、ルーが底にこびりつくのを気にして常に底をお玉で削り続ける、なんてことをしないでいいので作りやすいです。皆さんもぜひスパイスカレーに挑戦してみてください!
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は倉田真由美氏との共著『非国民と呼ばれても コロナ騒動の正体』(大洋図書)。