今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが4月7日~4月11日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円はやや底堅い値動きか。米トランプ政権の相互関税を消化する展開で、スタグフレーション懸念によるドル売りが先行。ただ、追加利下げ観測が後退すれば、ドル売りは限定的となりそうだ。4月2日に発表された相互関税は、ベースの関税率は10%に引き下げられたが、国別では日本が24%、中国は34%、欧州連合(EU)は20%と主要国の高関税が目立ち、中国やEUは報復措置を検討中と伝えられる。当面は米貿易政策を消化する展開で今後の貿易摩擦激化とその影響でスタグフレーションへの懸念が強まり、ドル売りとリスク回避の円買いが主導するとみられる。ただ、10日発表の米3月消費者物価指数(CPI)は総合、コア指数とも前回を下回ると予想され、インフレ再加速への警戒を和らげるだろう。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は追加利下げに慎重な姿勢とみられ、ドル売りは抑制される。
米相互関税による混乱は目先も続き、欧米株安ならリスク回避的な円買いが出やすい。半面、割安感による買戻しも予想され、心理的な節目である145円を大きく割り込む展開は想定しにくく、ドルは下値で買い支えられる展開とみる。
【FOMC議事要旨】(4月9日発表予定)
FRBは4月9日に3月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)を公表する。追加利下げへの慎重姿勢を維持すれば、ドル売り一巡後にドルは買戻しの見通し。
【米・3月CPI】(10日発表予定)
10日発表の米3月CPIは前年比+2.6%、コア指数は同+3.0%といずれも鈍化が予想され、スタグフレーション懸念が弱まればドル買い要因になりやすい。