外国人をターゲットにした英語メニューも。1万5000円、1万円の「磯丸セット」も人気
外国人客を魅了
客も店員も外国人が多いというメリット
日本には頻繁に来るという中国人のCさん(20代男性)が磯丸水産に行くのは、「同じ外国人客が多くいるから」だという。客が外国人ばかりだと、入店のハードルが低いということのようだが、Cさんは「店員に外国人が多い」ことも指摘する。
「日本のメニューは、写真を見てもどんな料理かよくわからないものも多いのですが、料理の説明を詳しく聞きたい場合、たとえ翻訳アプリを使ったとしてもやり取りは面倒だし、理解するのが難しいことがあります。その点、中国人が働いていると質問もしやすいです。日本は店員教育がしっかりしていて、手を挙げて呼べばすぐに席のところまで店員が来てくれますし、私たちが中国人だと知ったら、すぐに同じ中国人か、中国語か英語がわかる店員を呼んでくれます」(Cさん)
実際、多言語対応として外国人スタッフは重宝される。都内の飲食店で働く店員・Dさんは、「日本人にしてみたら人手不足解消のための外国人雇用でも、彼ら/彼女たちは日本人より英語が堪能なことも多く、多言語が話せるスタッフとして重宝されています」と話す。
海鮮という“日本らしさ”を感じられるメニューに加えて網で焼くという体験価値、さらに24時間営業という利便性、加えて多言語対応可能な外国人スタッフ……。磯丸水産が外国人たちに選ばれるには、様々な理由があるようだ。