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土俵に埋まるカネ

【大相撲の年6億円「巡業」ビジネス】興行権を1日700万~900万円で勧進元に販売する“売り興行”は相撲協会のドル箱事業に 若貴ブーム時は自主興行にして手痛い失敗も

勧進元の負担は1500万~1800万円程度

 相撲協会のホームページでは、次のような文言とともに地方巡業の勧進元を募集している。

〈企業、地方自治体など各種団体が勧進元となり、周年事業や記念式典のイベントに大相撲一行を呼んで巡業を開催するのはいかがでしょうか。契約内容及び事前準備、詳細(設営・運営・興行内容など)については担当の親方が懇切ていねいにご説明します〉

 相撲部屋の後援会関係者など角界と特別な関係がなくても、巡業の勧進元はできるわけだ。では、どれぐらいで興行を主催できるのか。

「契約金は平日で700万円、土日で900万円となる。これには力士の相撲を取らせる興行権、前興行地からの交通費、宣伝用ポスター、当日の昼食費などが含まれる。これ以外には、宿泊費が約250万円、土俵など設営費が約100万円、チケット印刷費約30万円を協会に支払うことになる。あと会場費も必要となります」(協会関係者)

 会場費も含めると1500万~1800万円程度の負担になり、そうした金額で相撲協会から総勢250人の相撲興行を買い取れるのだ。勧進元は買い取り費用以上に入場料を集められれば黒字となり、下回ると赤字となる。

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