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土俵に埋まるカネ

【大相撲の年6億円「巡業」ビジネス】興行権を1日700万~900万円で勧進元に販売する“売り興行”は相撲協会のドル箱事業に 若貴ブーム時は自主興行にして手痛い失敗も

開催すれば黒字の「優良興行」に

 会場は体育館を使用するケースが多く、土俵周りの溜席が1万5000~2万円、マス席(2人)が2万~2万4000円、1階椅子席が8000~1万円、2階椅子席が5000円というのが一般的な価格。2500人から3000人を収容し、完売すれば2500万~3000万円の入場料収入となる。前出・協会関係者が言う。

「昨年は年6場所で入場券が完売するなど本場所は満員御礼が続いており、巡業も前売り段階で完売している。巡業は開催すれば黒字となる優良興行となっている」(協会関係者)

 年々巡業は増え、若貴ブームの時の年94日間に迫る勢いだ。相撲協会が再び“売り興行”から“自主興行”に切り替えるのではないかといわれるほどの盛況である。海外公演も10月にロンドンで20年ぶりに開催される。こうした興行の看板となるのが横綱。多少のハードルを下げても昇進させるのは、優良興行の目玉とするためという面もあるのだろう。

 角界とお金をめぐっては数々の複雑な事情がある。関連記事『《幕内力士の収入一覧を大公開》途中休場の横綱・豊昇龍は「そんなに稼げていない」実態、年収は4600万円+α、「持ち給金」「懸賞金」で横綱を上回る平幕力士も存在する複雑怪奇な給料事情』では、全幕内力士の“給金”の一覧を全公開している。

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