自炊慣れしていない人にとっては節約につながらない?(イメージ)
食料品や光熱費など、あらゆるものが値上げしているなか、少しでも節約をしようと考え、外食を減らし、自炊を増やそうという人も多いだろう。また4月は新生活が始まる季節。初めての一人暮らしを始めるタイミングで、自炊に挑戦する人もいるかもしれない。一方で、自炊に慣れていない人が陥りやすいのが、節約どころか「浪費」してしまうケースだ。そんな“落とし穴”にハマらないためにはどうすればよいのか、実際のケースをもとに考えてみたい。
これはあまりにもタイパが悪い
都内のマンションに住む会社員のAさん(30代女性)は、大学進学のタイミングで上京して以来、一人暮らし。「料理ができないわけではない」と話すAさんだが、最近は基本的に外食や出来合いの弁当・惣菜を食べて暮らしている。
「2年前から、とあるアイドルグループを推すようになって、推し活に結構なお金を使うようになったのをきっかけに、ちょっとでも節約をしようと自炊を試みましたが、結局続きませんでした」
Aさんが自炊を諦めた大きな要因は「時間」だという。
「自分ひとりの夕ご飯のためにスーパーに買物に行って、重い荷物を家まで運んで、それを料理するとなると、最低でも準備に1時間くらいかかってしまう。でも、食べ始めたらものの10分でごちそうさまです。これはあまりにもタイパが悪いと感じてしまったんですよね。料理をする時間があるなら、その時間に推しの動画を見たほうが楽しい。そう考えると、料理に対するやる気が一気にそがれていったんです」(Aさん)