身近にできる節約といってすぐに思いつくのが電気代の削減。しかし、電気代は単価が安く、小マメに電気を消したり、プラグを抜いたりするのは、苦労の割に効果が少ないという。
そこで、より効果的な節約法といえるのが、電気代を元からカットできるのがアンペアダウン。北海道、東北、東京、中部、北陸、九州の6電力では、アンペア数によって基本料金が異なる料金プランを設定している。たとえば、東京電力の一般的な契約は「従量電灯B」で、原則的に10アンペアごとに、基本料金も280.8円ずつ変わる。
現在、50アンペアなら1段階下げて40アンペアにするだけで、年間3369.6円の節約に。アンペア数を落とすと、一度に使える電力量が減るので、時間差で電気製品を使ったり、省エネ家電に交換するなどの工夫が必要になる。結果的に電気の総使用量も下がる可能性があるので、さらにお得だ。
一般家庭で使われる電力量の約4割は、冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンとなっている。ファイナンシャル・プランナーの藤川太さんはこう話す。
「買い替えるなら、この4つの家電を省エネ性能の高いものに交換すると節約できます」