今年から「確定拠出年金」(iDeCo=イデコ)の加入者が拡大され、専業主婦や公務員なども加入できるようになった。
確定拠出年金は、老後資金を作るために毎月決まったお金を積み立てる制度だ。従来からある確定給付型の年金とは異なり、加入者自らがお金の運用先を選ぶので、将来受け取る年金額は、人それぞれなのが特徴。自分が選んだ投資信託が値上がりすれば、より多くの年金を手にできる。
ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の井戸美枝さんは、この制度の最大のメリットは、税制優遇と話す。
「掛け金の全額が非課税で、加入期間中の運用益に対する税金もかかりません。受け取る年金も公的年金等控除制度の対象で、有利に老後資金を作れます」
毎月の掛け金の限度額は職業によって異なるが、専業主婦の場合は2万3000円。
「控除枠いっぱい使えば、それだけたくさん有利に老後資金を貯められますが、教育資金や住宅ローンなど他に優先するお金がある場合は、ライフプランを考えながら、無理のない範囲で積み立てるようにしましょう」(ファイナンシャル・プランナーの藤川太さん)