都内のタワーマンションの中には、温泉、バー、フィットネスクラブ、パーティールーム、コンシエルジュ、キッズルームを併設しているものも存在する。マンションから出ることなく、これらの施設を楽しめるのは大変魅力的だが、これ以外にもメリットはあるという。
「タワーマンションといえば、おおげさに言えばその街の象徴。そのランドマークに住むことは、大いに自尊心を満たすものです。実際は低層階に住んでいようが、『○○に住んでいる』という事実は揺るがないもの。自慢のネタになるのは間違いありません。
さらにタワーマンションの立地は多くが駅前ですし、他の一般的な物件と比べて圧倒的に知名度が高いため、たとえ低層階であっても、売りたくなった時に売りやすい傾向があります。『いざという時にはすぐ売れる』という期待が持てるのも大きなメリットでしょう」
そして男性は、最後に「上層階の住みにくさ」についても指摘する。
「上の方の階に住むと、出かけるのがどうしても億劫になります。エレベーターが来るまでの待ち時間、エレベーターに乗っている時間……、ゴミを出したり、忘れ物を取りに帰ったりするのも一苦労です。地震でエレベーターが止まったら、自宅に帰ることさえままなりません。その点で低層階はそのようなストレスはなく、安心感を持って暮らすことができます。