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子供を小学校から私立一貫校に通わせるデメリットとは

小学校でいじめに遭うと12年間が地獄

 横浜市青葉区に2013年に誕生した慶應義塾横浜初等部の場合、入学金や授業料、施設設備日などを合計した初年度の学費は186万円(2016年度実績)。こうなると、かなりの収入がなければ子どもを通わせるのは厳しいが、それ以外にも考えなくてはならない要素があるようだ。自身が小中高一貫の私立校に通った40代の男性・Bさんはこう語る。

「まず思い浮かぶのは、『地元の友達がいない』ということです。学校では友達がいても、その友達と家が近いとは限らないので、家に帰ってから遊ぶ友達はいません。成人式に行っても知り合いはまったくいないので、面白くも何ともありませんでした」

 同級生の中には、小学生ながら1時間半以上かけて通学していた子もいたのだとか。さらにBさんはこう語る。

「親の年収や職業にバラつきが少なく、狭い環境で長い時間を一緒に過ごすので、ものすごく画一的な価値観にしか接しないまま社会に出てしまう。そして社会に出ると、“世の現実”とのギャップに戸惑ってしまいます。しかも中学や高校に入る際に“ゼロから友達関係を築く”ということをしていないから、友達を作るのがすごくヘタクソなんです」

 それなら、社会人になっても小中高時代の友達と仲良くしていれば良さそうなものだが、そう単純なものでもないようだ。Bさんが続ける。

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