一方で世間が「上昇だ!」と騒ぎ、多くのトレーダーが買いポジションを追加しているときの方が、一気に暴落する危険性が高まるので危険です。なぜなら、何かのキッカケで下落に転じた際、不安になったトレーダーが一斉に投げ売り決済をする可能性があるからです。
5月は外資系の決算月
では、今年の5月相場はどうでしょう? 下落するのでしょうか?
5月は外資系の決算月にあたりますので、大量の決算対策の売りが入ってきて、やはり格言通り相場が下落する可能性もあると思われます。
特に、もし4月中、もしくは5月連休明けくらいまでにある程度相場が上昇していて、売り決済にとって好都合な価格が出ていれば、外資系による利益確定の売りが入ってくるはずで、そうなると格言通り下落する可能性が高まると、私は考えています。
ちなみに今年3月の日経平均株価を振り返ると、1万9600円台がレジスタンスになり、上抜けて上昇することができませんでしたが、それはやはり「2万円に達するまで待っていられない」ということで決算を控えた日本企業の売り決済が多く入ってきたことが1つの要因として考えられます。
そして5月も3月と同じように、外資系の売り決済によってある水準を超えて上昇しづらくなる可能性もあると思われます。