メルカリと同様、ユーザーが自分の商品を売りたい時によく活用されるのが、ネットオークションの「ヤフオク!」。こちらでもピザポテトが出品されているが、その出品価格はそこまで高くなっていないようだ。メルカリとヤフオク!の違いはどうなっているのだろうか。
「ヤフオク!に商品を出品する場合は、入札スタート価格で最低価格を設定し、そこから入札があるごとに価格は高くなっていきます。メルカリのように、あらかじめ高い値段をつけて、そこから下げていくということは基本的にありません。ただ、ヤフオク!でも、出品者が入札スタート価格と即決価格を同じ価格に設定し、そこから値下げ交渉をできる機能はあります」(同前)
メルカリのローカルルールに注意
大まかに言えば、「出品時の価格から交渉次第で値下げができる」のがメルカリで、「入札によって価格が上がっていく」のがヤフオク!と考えてもいいようだ。それでは、出品者にはどんな違いがあるのか。前出・IT企業関係者が解説する。
「メルカリはとにかく手軽に出品できるので、一般ユーザーによる出品が多い。ヤフオク!はメルカリに比べると出品までの手間が多少かかるので、何度も出品している人や業者が多いという印象があります。慣れた出品者が多いヤフオク!のほうが安心だというユーザーも少なくないようです」
メルカリの場合は、実際のフリーマーケットのように、ユーザー同士の交渉が気軽にできるというのも、一般ユーザーが多い理由ではないか、と分析する。
「ネットオークションであれば、1円でも高く入札したユーザーが自動的に購入することになりますが、メルカリの場合はユーザー同士の交渉次第で“取り置き”も可能です。特定のユーザーが購入するための“専用ページ”に出品してもらって、そこで安い価格で購入するというローカルルールもあります。もちろん交渉次第のことなので、上手くいかないこともありますが…」(同前)