人材業界関係者が語る。
「学生と社会人の移行で起こる急激な環境変化によるギャップで、“辞めたい”と漏らす新入社員は毎年必ずいます。しかし最近では、報道で“ブラック企業”という言葉を目にする機会も増えているため、そうとは言い難い企業にさえも、過剰に反応する学生が増えている印象があります。学生のときに“ブラック企業”を避けて入社したつもりだったのに、少しでも想定外なことが起こると、実はブラックだったのではないか……と不安にとりつかれるのかもしれません。
そのため、激務を代償にした高い給与、ましてや激務薄給はもってのほか。多忙を極めたり拘束されたりすることなく、普通水準の給与で、“自分らしくほどほどに”働ける環境を求める新社会人が増えているようです。入社してから自分の想像と少しでも違うと、さっさと退職や転職を考えるのでしょう」(人材業界関係者)
我慢して体や心を壊してしまっては元も子もないが、早まった退職で後悔もしないようにしたいものだ。