埼玉県労働組合連合会(埼労連)が、「埼玉県で人並みの生活を送るには月収50万円が必要」という調査結果を発表し、ネット上で大きな波紋を呼んでいる。
このニュースは、4月17日付けの朝日新聞が報じたものだ。アンケートは、日常生活におけるお金の使い方を聞く「生活実態調査」と、生活に必要な持ち物を聞く「持ち物財調査」に分かれており、埼労連の組合員597人が回答。
回答者の7割以上が持つ物を「必需品」とし、それを持つ生活を「普通の生活」と定義したところ、「30代夫婦で小学生と幼稚園児」では約599万円(月収約50万円)、「40代で中学生と小学生」では約647万円、「50代で大学生と高校生」では約821万円の月収が必要であることが明らかになった。
厚生労働省が2月に発表した「平成27年賃金構造基本統計調査」によれば、同年の男女合計の平均賃金は304万円。都道府県別の賃金でも、埼玉県の平均賃金は304万円となっており、「月収50万円」とはほぼ2倍の差がある。