他にも、トランプ大統領の公約や発言によって、アメリカで働いていた多くのメキシコ人が、「クビになってからでは遅い!」「強制送還されたら困る!」ということで仕事を辞めて去ってしまっている、という話も聞こえます。ですから、そのメキシコ人が仕事を辞めた分だけ少ない数字が発表されたという可能性もあるかもしれません。
雇用者数の数字だけを見ると「えっ」と思ってしまいそうですが、私自身はアメリカ経済の落ち込みを示すような数字では無いと見ています。
さて、それでは次回、5月5日に発表される雇用統計はどうでしょうか。雇用統計発表時に、無茶なトレードをして多額の資金を失うトレーダーが後を断ちませんが、どのようにトレードすべきなのでしょうか?
おそらく大多数の方は、事前に発表されるADP民間雇用者数やアナリストなどの予測を元に、相場を予測するのではないかと思いますが、そのような方法で確実に利益を獲得することは、残念ながらほぼ不可能だと言わざるを得ません。
時には予測通りに相場が動くことがあったとしても、いずれその予測は外れて、大きな損失を被る可能性もあります。
私の場合は、雇用統計発表時にトレードをする際は、雇用者数や相場の動きをむやみに予測することなく、チャートを徹底的に分析して、相場の方向性を見極めます。テクニカル分析を的確に行い、相場の方向性を見極めるということです。
こういったことをお伝えすると、「テクニカル分析なんてダマシも多いから当てにならない。それこそ雇用統計発表時のように突発的に相場が動く時テクニカル分析が機能するはずがない」とおっしゃる方も多いかと思いますが、そんなことはありません。