平日昼間の病院の待合室は患者がごった返し、介護施設は定員オーバーで入所待ち。65才以上の高齢者が人口比の3割を占める日本では、医療費と介護費の増大が目下大問題となっている。しかし実は、支出を見直すと、家計をグッと楽にする裏ワザがたくさんあった。
初診料と再診料は、医療機関で受診すると必ずかかる費用。初診料は850円(3割負担の場合)で、再診料はその病気で同じ病院を2回目以降に受診した際に発生するもので、220円(診療所と病床数200以下の病院)。
ただし、同日に同じ病院内で受診すれば、2科目は初診と再診料が半額になり、3科目以降はいくつ受診しても初診と再診料が無料になる。複数の科を受診する場合は、1日で済ませた方が安上がりだ。
糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病で通院する場合、2か月目から「特定疾患療養管理料」という特別料金が発生する。診療所だと1回680円、ベッド数100床未満の病院で440円、101~200床未満の病院で260円となっているが、200床以上の病院ではこの特別料金が発生しない。
生活習慣病の患者は、紹介状をもらった上で大病院に行った方がトクということだ。その病院が予め定めている診察時間外に受診した場合、初診料と再診料に加えて特別料金が発生する。休日の場合は750円、時間外は260円、夜10時から翌朝6時までは1440円が上乗せされる。