キャリア

掛け持ちも当たり前、仕送り減少時代の大学生バイト事情

食費を浮かせる目的で「賄い付き」バイトを選ぶ学生も多い

食費を浮かせる目的で「賄い付き」バイトを選ぶ学生も多い

 親元を離れて大学に通う私大生の経済事情が、かつてないほど逼迫している。首都圏の私立大学に昨年入学した学生への仕送り額は、16年連続減少となる8万5700円で 、1986年度の集計開始以降、過去最低を更新(東京私大教連 )。さらに、仕送り額から家賃を引いた1日あたりの生活費も過去最低の790円であることが明らかになっている。

 親の所得が減る一方で、学費が上昇する現実を前に、今や地方出身の学生にとってアルバイトは必須だ。都内の私立大学に通う大学生に、仕送り額とともにアルバイト事情を聞いてみた(いずれも月額)。

「仕送り10万円、塾講師5万円(週3)と、時々短期(1万円)」(男子・大学2年)
「仕送り6万円、オフィスワーク7万円(週2)と時々短期(2万円)」(男子・大学3年)
「仕送り8万円、コンビニ(週2)と飲食店(週2)で8万円」(女子・大学2年)
「仕送り5万円、キャバクラ6万円(週1)、居酒屋5万円(週2)」(女子・大学2年)
「仕送り3万円、風俗10万円(週1)、居酒屋6万円(週2~3)」(女子・大学3年)

 なかなかハードな働きぶりだが、大学の講義やゼミ、サークル活動とはどう両立しているのか。

「講義を詰めて週に丸1日空きがある日を作って、そこにバイトをフルタイムで入れるようにしています。ただ、その後サークルに参加して飲み会となると、次の日は朝から講義に出るのがキツく、“自主休校”してしまって単位を落とすこともありました……」(男子・大学3年)

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