また、複数の職種の掛け持ちバイトも目立つが、これにはどういった意図があるのか。
「賄いがあるところでバイトして食費を浮かせつつ、できるだけバイトする日数は減らしたいので、他にもっと割がいいところでも稼ぐという感じです。周りもそういう子が多いような気がします。私の場合、賄い目当てでバイトしていた居酒屋で出たのは揚げ物ばかりで、太りましたけどね(笑い)」(女子・大学2年)
ただしテスト前などで、どうしてもバイトを控えなくてはならない場合、金欠になることも少なくない。その際に学生たちはどうしているのか。
「家賃とは別に仕送りで10万円をもらっている裕福な友人がいるんですけど、バイトをしていたりして忙しいわけではなさそうなのに、大学の授業もおろそか。そこに目をつけて、彼に講義のノートや黒板を撮った写真を1講義半期分で2000~3000円で売るなど、商売する人もいました。あとは実家暮らしの友人の家に行って、ご飯をちょくちょく食べさせてもらった人とか」(女子・大学3年)
あの手この手で生活するたくましい学生たち。その本分である学業が代償にならないといいのだが。