恵比寿の街に目を転じれば、前述の恵比寿ガーデンプレイスに加え、駅ビル「アトレ」もあり、買い物には不自由しません。同じ城南地区の人気タウンである二子玉川や自由が丘に比べると、ショッピングの楽しさでは劣るかもしれませんが、そのぶん街の混雑度は低め。ほどよい喧騒と、ほどよい静寂が楽しめます。オシャレな飲食店も多く、あらゆるジャンルの料理がよりどりみどり。ラーメンの激戦区でもあり、有名店がそこかしこにあります。
人気タウンだけに家賃が高いのは言わずもがなだが……
そんな恵比寿の家賃が高いのは言わずもがなですが、恵比寿にはこの街ならではの“弱点”があります。
人気の街にどうしても住みたい場合、家賃を抑える1つの手段が「駅から離れる」というものです。例えば渋谷なら、国道246号を越えた桜ヶ丘町方面、新宿なら新宿中央公園を越えた十二社あたり、池袋なら北口の池袋本町付近など、どこでも家賃的な狙い目スポットがあるものです。
ところが恵比寿の場合、それが難しい状況にあります。駅の北側には高級住宅街・広尾が広がり、反対方面には「住みたい街ランキング」の上位常連の代官山や中目黒が存在。唯一の狙い目は、防衛省の施設や目黒清掃工場があるあたりかと思われますが、そこはもはや「恵比寿」ではありません。
ちなみに恵比寿のワンルーム・1K・1DKの家賃相場は12.68万円 (LIFULL HOME’S調べ)で、都内でも限りなく最高レベルです。飲食店に関しても、オシャレ度が高い分、値段も高くなっていますので、その点も覚悟したほうが良いかもしれません。