日本経済新聞社が2000人を対象に実施した「第13回金融機関ランキング」の顧客満足度で上位を占めたのはイオン銀行、ソニー銀行などの「ネット銀行」だ。
ネット銀行は店舗を構える都市銀行や地銀などと異なり、原則的に実店舗を持たずネットなどを介して取り引きを行なう。ネットに慣れ親しんだ若者を中心に利用者が増える一方で、中高年世代は「ネット操作が難しい」「実態が分からず不安」などと敬遠しがちだ。
だが、ファイナンシャルプランナーのやがら純子氏は「ネット銀行こそ高齢者にメリットがある」と話す。
「ネットで振り込みなどができるため、わざわざATMまで足を運ばなくていい。足腰が弱って外出が難しくなった高齢者でも気軽に利用できる」
メガバンクにもネットバンキングサービスはあるが、やがら氏はネット銀行を推す。
「ネット銀行は店舗や自前のATMが少なく、預金通帳もないため、人件費や店舗運営費などのコストもかからない。その分で手数料を安くしたり、金利を高くして顧客に還元している。定期預金ならメガバンクの約10倍の金利の銀行もある。また公的年金の受け取りも一部のネット銀行で可能です」