トレーダーとして利益をあげるために重要な事の1つ、それは「相場の大きな流れを見誤らないこと」だ。仮に目先の動きは見誤ったとしても、大きな流れを確実におさえ、資金管理さえしっかりこなせていれば、むやみにロスカットをする必要も無くなり、高い確率で利益を生み出すことが可能になるだろう。では、どのように相場を検証すれば、大きな流れを見極めることができるのか? FX(外国為替証拠金取引)のカリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんが、相場の大きな流れを見極める方法を解説、その分析に基づき、今優位性があると思われる通貨ペアを明かす。
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私は常に、「今現在、相場は大きい流れから見てどちらの方向を向いているのか?」ということを把握するよう心がけています。トレードをする上で、当然のことです。ただ、相場の世界を見ると、多くの個人トレーダーの方がこのことを実践できていないように思います。「大きな流れを見極めたい」と思ってはいるものの、「実際にどのように大きな流れを見極めて良いのか、分からない」という方も数多くいらっしゃいます。
そこで今回は、私が相場の大きな流れを見極める際にどのように相場を見ているのか、ここ半年間のドル円相場を振り返りながら紹介します。
早速ですが、2016年の年末を振り返ると、アメリカ大統領選が行われた11月9日にドル円相場は1ドル=101.18円をつけた後、翌月12月15日に118.68円まで達しました。つまり、たった1か月ちょっとで17.50円も上昇したということです。
しかしその後、ドル円相場は12月16日から下落に転じ、2017年4月17日に1ドル=108.12円をつけました。つまり、約1か月で17.50円上昇した後に、約4か月かけてようやく10.56円幅下落したということです。