その通貨ペアは「トルコリラ円」です。なぜなら、証拠金も安いですし、1月に歴史的新安値(1リラ=29.05円)に達してからまだ安値の水準にあるからです。仮にトルコリラ円相場において買いポジションを1リラ=31.50円あたりで持ったとしても、歴史的新安値と比べて約2.5円しか差がありません。
また、トルコリラは高金利通貨ですから、長期で保有すれば保有するほど、その間スワップ金利も入ります。
ちなみに、トルコリラ円相場のチャートを見ると30円あたりに「窓」が開いていますので、いずれその水準まで下落することも想定されます。ですから慎重にトレードするのであれば、その水準になるまで待つのもありでしょう。
もちろん、今後トルコリラ円相場が歴史的新安値を割ってさらに下落する可能性は絶対にないとは言えませんのであくまで資金管理を徹底した上での話です。
ファンダメンタルズ的にも、4月に「JPモルガンがトルコ債の買い入れ比率を高めた」というニュースが流れました。また、「EUに加盟するかどうかの国民投票を行うかもしれない」という話もあり、もしトルコがEUに加盟することになればそれはポジティブ要因でもありますので、トルコリラが買われる可能性は高いでしょう。