スポーツイベントと株価の動きが連動する実例として、第2回WBC決勝で日本対韓国の決勝の日(2009年3月24日=日本時間)の日経平均の推移を見てみよう。
中盤までは安定感のある試合運びで、日経平均も横ばいで推移。ところが日本が1点リードで迎えた9回表、追加点のチャンスで小笠原(巨人)が三振に倒れると株価は一転して下落。その裏で韓国チームが粘りを見せるにしたがい株価は急落し、この日の最安値となる8297円27銭をつけた。
しかし延長10回表、先頭打者内川(横浜=当時)のライト前ヒットを皮切りに日本がチャンスを広げると株価はじりじりと上昇。イチロー(マリナーズ=当時)が勝ち越し打を放つと勢いづいて急伸した。
そして日本代表に金メダルが授与された14時50分、この日の最高値となる8504円41銭を記録。追いつかれて日本中がため息をついた瞬間から歓喜の表彰式までのわずか1時間で、日経平均株価は200円以上上昇した。
※マネーポスト2013年新春号