一般的には先物などを絡ませた金融商品型より、株価に応じて値動きするインデックス型と呼ばれる投信のほうがシンプルでわかりやすく、かつ手数料も安い」(同前)
たとえば日経平均に連動するインデックス投信を買った場合、株価2万円が3万円になれば、投資した金額が1.5倍に増える。平野氏は次のような投資を推奨する。
「株価の上昇が続く局面では、JASDAQ指数やマザーズ指数のような、中小型の成長性のある指数に連動する商品に投資するのが長期的に見てテイクが大きい。アメリカもS&P500が史上最高値、ダウもそれに近い状態ですが、やはりNASDAQの上がり方や中小型のラッセル2000などの指数のほうが、上がり方に迫力がありますから。企業の成長・発展とともに自分の資産が増えていくというような、原点に返ったやり方が一番いいし、今後はそういう方向になっていくのではないか」
株価が2万円を突破し、さらに上昇する局面では、複雑な投信よりもシンプルな投資がより確実に力を発揮するという。
金融機関の「手数料ビジネス」にメスが入り、株価の上昇が続くのであれば、個人にとっても大きなチャンスとなり得るのだ。
※週刊ポスト2017年5月26日号