金銭面でのトラブルを防ぐため、予約成立とともにクレジットカード決済されるが、売り手への入金は取引の実施日から24時間後。当日トラブルがあった場合は、運営側への連絡で取引を停止できる。通報機能もあり、悪質なユーザーは退会処分にするなど安全管理も進んでいる。
それでは具体的な例を見てみよう。
【チケット名】『Facebook用プロフィール撮影します。』
※基本料金:30分1万円
チケットを約200枚売り、利用者の中でもトップクラスの売り上げを誇る写真家でボディーセラピストの水野由紀恵さん。家庭の事情で働く時間の融通が利かなくなり、カメラとマッサージの技術を生かし、3年前から『タイムチケット』を始めたという。
「以前は、思うように働けない環境にいらだつこともありました。でも今は、理想的なバランスで仕事ができています」(水野さん・以下同)
その人のキャラクターを生かし、プロフィール用の顔写真の撮影をする。オプションメニュー(別料金)もあり、今回は「二子玉川の土手で撮影」と「撮影前のマッサージ」を追加できる。
『タイムチケット』で選挙のポスター撮影の依頼を受けた経験も。人柄が伝わるような写真を心がけたところ、依頼者は当選。感謝された。
「写真で魅力を引き出し、周りの人もそれに気づいてくれて、人生が変わる1枚になったら幸せです。3年目になり、自信もついたので、満足いただけない場合は返金する条件で値上げしました」
自分に負荷をかけながらも、前進している。実際に水野さんの撮影したものは、やさしい人柄がにじみ出る写真に。カメラを持ち、モデルの方の趣味をさりげなくアピールできるような配慮も入っている。
体験者はこう語る。「私自身も撮影のチケットを売っていて、利用者を増やす方法を学ぼうと申し込みました。撮られてみて、人気の秘密に納得です」