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ギャンブル依存症の実態 「それでも私がやめられない理由」

「使う額を決めて遊ぶ」は実は危険?

 ギャンブル依存症にならないために、毎月に使う額を決めてギャンブルを楽しむという人もいるだろう。しかし、この方法にも落とし穴があるという。ボートレースファン歴15年の40代男性Bさんはこう話す。

「私は月に5万円までと決めて、ボートレースを楽しんでいたんです。でも、毎月確実に5万円を使っているんです。そして、もしも勝っていたとしても、“その勝ち分の範囲内なら負けてもいい”という考え方になって、結局勝ち額をすべて使ってしまうことも多かったです。しかも大きく勝った後は、“もっと勝ってやろう”とギャンブル欲がどんどん大きくなって、さらに大きく賭けてしまう。結果的に、毎月の限度額も少しずつ高くなっていって、毎月10万円くらい負け続ける生活になってしまいました」

 そんなBさんだが、いまでもボートレースを楽しんでいる。

「ギャンブルをやめるのはなかなか難しいですね。とにかくできるだけお金を使わないように心掛けるしかないんですが、もしも依存症克服のカウンセリングなどを受けさせてもらえるというのなら、ちょっと興味があります」(同前)

 自分ではなかなかどうしようもないのがギャンブル依存症。「ギャンブル等依存症対策基本法」の中身がどのようなものになるのか、注視したい。

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