書籍やDVD、家電、日用雑貨、洋服、食品など、たくさんの商品を買うことができるネット通販サイト「Amazon.co.jp」(以下アマゾン)。しかし、最近はアマゾンに“詐欺業者”が出品しているケースが増えていると話題になっている。
アマゾンで販売される商品には大きく分けて、アマゾンが販売・発送をする商品と、別の販売業者がアマゾンの決済システムを利用商品の2つのパターンが存在している。前者の場合は「この商品は、Amazon.co.jp が販売、発送します」と書かれており、「Amazonマーケットプレイス」と呼ばれる仕組みを使っている後者では「この商品は、〇〇が販売、発送します」と、〇〇の部分に販売業者の名前が明記されている。
ここ最近話題になっている“詐欺業者”とは、このマーケットプレイスを使って出品している一部の業者のことだ。ネット通販事情に詳しいITジャーナリストは次のように話す。
「通常の相場よりも安い価格でゲーム機などを出品し、購入しても商品が送られてこないというケースが出ています。さらに、こういった業者を利用した後に、アマゾンのアカウントを乗っ取られてしまったという報告もあります。金銭だけでなく、ユーザーの個人情報を取得することが目的となっている可能性もあります」(以下同)