家計を節約するためには、具体的にどんなことをすればよいのか。経済アナリスト・森永卓郎氏が、家計の固定費の節約術を紹介する。
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昨年の電力自由化に続き、今年4月から都市ガス料金の自由化が開始されたので、電気・ガスのセット販売割引プランに契約を変更すれば、光熱費は確実に節約できます。
すでに大阪圏では、関西電力が電気・ガスのセット割を開始し、先行していた大阪ガスとの間で値引き戦争が起こっています。首都圏でも、動向が注目されていた東京電力が7月から、先行する東京ガスより安いセット割料金での参入を発表し、いよいよ東京電力と東京ガスの全面戦争が始まります。
東電に対抗し、東ガスがさらなる割引に踏み切る可能性もあるので、焦る必要はありません。両社の今後の動きを見極めてから、比較検討して選択するのが得策でしょう。
保険も、特に高齢の人は大きな節約が可能です。高齢期になったら、死亡保障を小さくする一方で医療保障を充実させるという人が一般的だと思います。
しかし、高額療養費制度があるので、現実にはそれほど厚い医療保障は必要ないのです。