ちなみに、ドル円相場のチャートで4月24日にできた「窓」がまだ埋められていませんので、その点は気掛かりです。週足と日足で109.50円あたりにわずかながら窓が開いていて、いずれその窓を埋めるべく下落すると考えられますので注意が必要です。
利上げと株価の関係性
では次に、利上げと株価の関係性についてお伝えします。
まずはNYダウについて。NYダウは、利上げが見送られることになった場合に、上昇する可能性があると私は見ています。
なぜなら、利上げが見送られた場合、ドルが買われず、資金が為替市場から株式市場に流入することが考えられるからです。私自身は「NYダウは2万1000ドルからガンガン上がりますよ」といった、強気の考えは持っていませんが、利上げの見送りによってNYダウが上昇する可能性はあるように思います。
また、日経平均株価に関してはNYダウの値動きにも連動する傾向があるので、もしNYダウが上昇すれば、日経平均株価も上昇する可能性があると思われます。
ただし、日経平均株価はドル円相場にも連動して推移する傾向もあります。ですから、仮に利上げが決定してドルが買われ、ドル円相場が上昇した場合にも、日経平均株価がドル円に追随して上昇する可能性も想定されます。
つまり、日経平均株価に関しては利上げされてもされなくても、上昇する可能性を含んでいる、ということですね。