街を行く人に尋ねてみれば、きっと誰しも住んでみたい街があるはず。けれども理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で6位にランクインした「武蔵小杉駅」(神奈川県川崎市中原区)について、ライターの金子則男氏が解説する。
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近年、人気が急上昇した街の最右翼が武蔵小杉駅です。2013年までは「住みたい街ランキング」のベスト10圏外だった武蔵小杉ですが、2014年に9位にランクインすると、2015年に5位、2016年に4位と一気にランクは急上昇。「この2~3年で人気が高まったと思う街ランキング」では見事1位に輝いており、いま首都圏で最も注目を集めているのがこの街です。
そんな武蔵小杉の最大の魅力は何と言っても鉄道網の充実度です。つい最近まで東急東横線、JR南武線の2線が通るのみだった武蔵小杉ですが、2010年に横須賀線の新駅が設置されると、湘南新宿ラインも停車するようになり、一気に利便性が向上。東京、品川、渋谷、新宿、池袋、川崎、横浜など、あらゆるターミナル駅に乗換なしで行けるようになりました。