約1年半ぶりに日経平均が2万円を突破した。次の“儲けるタイミング”を探る投資のプロたちは、ある「法則」に注目している。
6月1日、日経平均は5日ぶりの急騰を見せた。東証1部上場銘柄の約8割が上昇するという市場全体への追い風を受け、前日から209円高(終値、以下同)。翌2日も勢いそのままに続伸し、2015年12月以来となる2万円の大台を回復した。
為替が円安に振れたことが株価を押し上げたとみられているが、投資のプロの間では別の角度から驚きの声が上がった。
「また、この『タイミング』で上がるのか……」(証券会社関係者)
2016年7月以降、毎月の「第1営業日」は必ず株価が上がっているのだ。6月1日の急騰で、“記録”は12か月連続に伸びた。この謎の法則が、市場関係者の注目の的なのだ。
6月6日に株価が2万円を割り込んだことからもわかるように、日経平均は緩やかな上昇傾向のなかで揉み合う展開が続いている。直近の5月を見ても、20営業日のうち上昇したのは10日だけで、“上昇確率は50%”。それなのに、「月初」ばかり上がり続けているのだ。