債券から株式への資金移動は、景気拡大期に進む。月初高は日本経済が確かな上昇局面にあることを示しているともいえそうだ。フィスコの株式・為替アナリストの田代昌之氏はこんな言い方をする。
「一部の個人投資家を含め、業界をよく知る人の間では、この『謎の法則』の存在が知られるようになり、“月初は買いで入ろう”という投資家心理が強まっている。月初は“買いが買いを呼ぶ状態”になりつつあります」
ETFなら「ブル型」
次の「月初」は7月3日だ(1日は土曜日)。前出・植木氏が“備え方”を解説する。
「日経平均の先物を買う手もありますが、リスクが高く初心者にはお勧めできません。王道は日経平均に連動するタイプのETF(上場投資信託)です。個別銘柄と同じように売買できて、販売手数料もほとんどかからない。6月30日に買い、7月3日に値上がりしたら売る。短期勝負がお勧めです。もしくは、価格変動が日経平均の値動きの2倍となる『ブル型ETF』も選択肢になります」
個別銘柄でも、日経平均の値動きに影響を与える度合いの高い銘柄は、指数の上昇に際して買われる傾向が強く、注目が集まる。