【花咲線 (釧路~根室)】
「花咲線は、根室~滝川を結ぶ根室本線のうち、釧路~根室間に付けられた愛称。宗谷本線が北の果てを目指すなら、花咲線は東の果てを目指します。牡蠣で有名な厚岸を通り過ぎ、別寒辺牛(べかんべうし)湿原では、日本離れしたスケールの荒涼な湿原を楽しめます。
そしてハイライトは、落石~昆布盛間。断崖の上を走る列車から、広大な太平洋と海岸線を望むことができます。なお日本最東端の駅は、終着駅の根室でなく、1つ手前の東根室ですので、写真などを撮る方はご注意を」
【釧網本線 (釧路~網走)】
「路線名からもお分かりのように、釧路と網走を結ぶ釧網本線。全長166.2kmと距離は長いですが、絶景スポットが各所にあり、鉄道ファンの中には、日本ナンバー1の絶景路線にあげる人も少なくありません。
釧路を出ると、列車はわずか15分ほどで釧路湿原に侵入。道東の大都市からほんのわずかな時間で原始の自然に触れられることに驚かされます。車窓からは、釧路川をカヌーで川下りする人の姿も見ることができます。
そして車窓に知床連山を望みながら進むと、到着するのは知床斜里。ここから網走までのおよそ1時間は、絶景が延々と続きます。車窓にはオホーツク海が広がり、原生花園駅で途中下車すれば、短い夏に咲く花々を楽しむこともできます。
沿線には摩周湖や屈斜路湖、川湯温泉、網走監獄など、観光スポットも多く、知床半島方面に足を伸ばすも良し。釧路~塘路間には観光列車『ノロッコ号』も走っています」