2万円前後を行き来する日経平均株価に対して、今後は上昇基調となることを予測する専門家も少なくない。しかし、カリスマ主婦トレーダーとして知られる池辺雪子さんは、「7月を機に相場の流れが変わる可能性もある」と指摘する。7月にいったい、何が起こるというのか。池辺さんが解説する。
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ドル円相場と日経平均株価は連動して動く傾向があります。ドル円が1円ほど円安に動けば、日経平均株価は概ね200円程度上昇する傾向にあります。ただ、最近はその傾向が崩れている状態にあります。
どういうことか? 解説しましょう。
まずは2015年6月の相場を振り返ってみます。当時、ドル円相場は125.87円の高値をつけ、日経平均株価もそれにつられ、同じタイミングで2万967円の高値に達しました。
そしてここ最近、ドル円相場は110円台の水準にあるので、2015年の高値から約16円下落している状況にあります。
ですから「ドル円が1円幅動くのに連動して日経平均株価は概ね200円動く」という傾向に従うのなら、今の日経平均株価は2015年の高値から約3200円(200円×16)下落した水準、つまり1万7000円あたりの水準にあってもおかしくない、と言えます。