大道芸、歌や芝居の観客が、演者にご祝儀や観覧料として渡す「投げ銭」「おひねり」。これが、ネットやスマホアプリの世界でシステム化され、新たな「市場」となっている。その演者には「ごく普通の女の子」が多数おり、ネットで「私生活」を見せて稼ぐという。
多くのサービスが露骨な性的表現に厳しくなる中、海外にサーバーを置く一部のサービスは野放し状態だ。
あるサービスでは、女性がリスナーの求めに応じて服を脱ぎ、間もなく全裸というところで「この先は有料配信」との表示が出る。その後に続く配信は「AVの生放送」と呼ばれるほどの過激さで、お金を払った人だけが視聴できる。
「女生主」として人気を誇る漫画家のあさの☆ひかり氏(30代)が指摘する。
「有料配信に持ち込めば配信者の稼ぎが桁違いに大きくなり、一度で200万円以上を稼いだ子もいます。こうした女性たちの裏には、アダルト系の業者が絡んでいるケースも少なくありません。業者は可愛くて人気が出そうな女性を『チャットレディー』としてスカウトし、配信中も裏から『そろそろ脱ごうか』『ここでオッパイ見せて』などの指示を出して、多くのリスナーが課金するよう“脱ぐタイミング”をコントロールしています。女の子もバイト感覚で気楽に応じている」
だが、こうした過激な配信は法に触れかねない。