ここ数年の「詐欺」といえば、「振り込め詐欺」が話題になることが多いが、昔ながらの「訪問販売詐欺」がなくなったわけではない。
訪問販売詐欺では、自治体の職員や水道局員、消防署員などを装うケースが多い。たとえば、東京都水道局の公式サイトには、「水質検査・浄水器販売」「架空の漏水修理・メータ修理」などのケースが紹介されている。
「水質検査・浄水器販売」詐欺とは、水道局の関係者を装い、水質検査を実施し、水質が悪いなどと不安を煽り、高額な浄水器を売りつけるというものだ。水道局が水質検査をする際には事前のお知らせを配布した後に実施するので、アポなしで訪れる水質検査は怪しいと考えたほうがいいだろう。また、水道局員が浄水器などを販売することもないので、何かの商品を勧められた時点で、怪しいと考えるべきだ。
「架空の漏水修理・メータ修理」は、いきなり訪問してきて、「漏水の工事をしました」と修理代を請求したり、「水道メータを交換しました」と交換代金を請求したりするケース。そもそも、住人に知らせずに水道の修理をすることはないし、水道メータは水道局が無料で交換している。このようなケースで金銭を支払うことはありえない。